MENU

1歳児の食育の内容と遊び ねらいと配慮 月案やクッキング

※本ページにはプロモーションが含まれています

1歳児は、食べることへの興味が芽生え、食事を通じて身体的にも精神的にも大きく成長する大切な時期です。

この時期の食育では、単に食べることを教えるだけでなく、食事が楽しい時間であると感じてもらい、健全な食生活の基礎を育てることを目指します。

また、食材に触れたり、遊びの中で食事を学んだりすることで、五感を使って食への興味を広げることが重要です。

ここでは、1歳児における食育のねらいやポイント、遊びやクッキングを取り入れた取り組み方、そして計画や配慮すべき点について詳しく解説します。

また、1歳児の食事の発達や、食事を通じた健康的な習慣を身につけるための工夫についても触れていきます。

さらに、食育の開始時期や、月案に基づいた具体的な内容を紹介することで、保育や家庭で役立つヒントをお伝えします。

食事を通じて子どもたちが楽しみながら成長できる食育を、一緒に考えていきましょう。

目次

1歳児 食育のねらい

1歳児の食育は、食事を通じて健康な体と心を育てるだけでなく、将来の食習慣の基盤を作る大切な時期です。

この年齢では、離乳食から幼児食へと移行し、食べる楽しさや自分で食べる力を身につけ始める時期でもあります。

食べ物に親しみを持たせ、食事の時間を楽しいものにすることで、健やかな成長をサポートします。
ここでは、1歳児の食育のねらいについて詳しく解説します。

1歳児の食育の主なねらい

1 食べる楽しさを知る
食事が「楽しい」と感じられる経験を通して、食べることへの意欲を育てます。
家族と一緒に食べることで、食事の楽しさやコミュニケーションの大切さを学びます。

2 自分で食べる力を育む
手づかみ食べやスプーンの使用を通じて、自分で食べる意欲や手先の発達を促します。
食事を自分で楽しむ経験が、自己肯定感や成長の自信につながります。

3 食べ物への興味や感謝の心を育てる
食材を触ったり、見たりする経験を通じて、食べ物への興味を引き出します。
「いただきます」「ごちそうさま」を通じて、食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちを育てます。

4 健康的な食習慣を形成する
栄養バランスのとれた食事を提供し、好き嫌いを減らしながら様々な味覚に慣れさせます。
決まった時間に食べる習慣を身につけることで、生活リズムを整えます。

5 食事を通じたコミュニケーションの促進
食事中に「おいしいね」「これ何かな?」といった会話を通じて、親子の絆を深めます。
食べる姿を見守り、声をかけることで、子どもは安心感を得られます。

1歳児の食育のポイント

1歳児の食育では、無理なく楽しく進めることが大切です。

楽しい雰囲気を作る:食事の時間を楽しいものにし、食べることが好きになるよう促します。

焦らずサポートする:手づかみ食べやスプーンの練習をサポートしながら、自立を尊重します。

多様な食材に触れさせる:季節の野菜や果物を取り入れ、食材の多様性を楽しませます。

1歳児の食育は、「楽しく食べる力」を育てることが目的です。

家庭での食卓を通じて、食の大切さを伝え、健やかな成長をサポートしていきましょう。

1歳児 食育 配慮

1歳児 食育での配慮ポイント

1歳児の食育では、身体や心の成長段階に合わせた適切な配慮が必要です。

この時期は離乳食から幼児食へと移行する過程であり、食べ物の味、食べ方、栄養バランスを通じて「食べる楽しさ」を育てることが重要です。

ただし、1歳児はまだ消化器官が未熟であり、食材への好みやアレルギーのリスクもあるため、細やかな配慮が求められます。

以下では、1歳児の食育において注意すべき点を具体的に解説します。

1 栄養バランスに配慮する
成長期の1歳児には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれた食事が必要です。
野菜や果物を取り入れ、様々な食材に触れる機会を作りますが、過剰に塩分や糖分が含まれた食品は控えます。
例:薄味のスープ、野菜を煮たもの、白身魚など。

2 消化に優しい食材と調理法を選ぶ
消化器官が未熟な1歳児には、食べやすく、消化に負担がかからない調理法が適しています。
食材を細かく切ったり柔らかく煮ることで、のどに詰まる危険を減らします。
避ける食材:ナッツ、丸ごとのぶどうやミニトマト、固い肉やこんにゃくなど。

3 アレルギーや体調変化への配慮
アレルギーのリスクがある食材(卵、乳、小麦など)を与えるときは、初めての食品は少量から始めます。
子どもの体調に応じて食事内容を調整し、食欲がないときは無理をせず、軽い食事や水分補給を優先します。

4 食べる環境を整える
安全性:椅子にしっかり座らせ、誤飲や誤えんを防ぐよう注意します。
姿勢:足がしっかり床やフットレストにつくように調整し、安定した姿勢で食べられるよう配慮します。
雰囲気:テレビを消し、食事に集中できる環境を作ります。

5 自己肯定感を育むサポート
手づかみ食べやスプーンの練習:食べこぼしを気にしすぎず、自分で食べる楽しさを見守ります。
上手に食べられたときや新しい食材を食べられたときは、笑顔や言葉でしっかり褒めます。

6 好き嫌いに柔軟に対応する
この時期は、特定の食材を嫌がることが多いですが、無理に食べさせるのではなく、時間をかけて少しずつ慣れさせます。
調理法を変えたり、小さく切って他の食材と混ぜるなど工夫します。

7 食事のリズムを大切にする
一日3回の食事と2回の間食(おやつ)のリズムを作り、規則正しい生活を身につけさせます。
適切な時間に食べさせることで、子どもの空腹感と満足感をバランスよく育てます。

8 食事に興味を持たせる工夫
食材に触れる機会を作り、調理を見せるなどして、食べ物への興味を引き出します。
彩りや形を工夫し、子どもが楽しく感じる食事を心がけます。

9 家族との食事を大切にする
家族が一緒に食事をすることで、子どもは「食べること」の楽しさを学びます。
親がバランスの取れた食事を食べる姿を見せることで、子どもの食育にも良い影響を与えます。

10 無理をさせない心の配慮
子どもが食事に対して嫌なイメージを持たないよう、焦らずに進めます。
食べたくないときは無理強いせず、少量でも食べられたことを評価します。

1歳児の食育では、子どもの成長ペースに合わせ、心身の健康をサポートする配慮が重要です。

安全で楽しい環境の中で、食べる力と食べ物への興味を育てることを心がけましょう。

親のサポートと見守りが、子どもの健やかな食習慣の土台となります。

1歳児 食育 内容

1歳児の食育は、単なる食事ではなく、「食べる力」や「食事を楽しむ心」を育てる大切な取り組みで

この時期は離乳食から幼児食への移行期であり、食べ物への興味を深めながら、自立した食行動の基礎を身につける重要な段階です。

以下では、1歳児に適した食育の具体的な内容を解説します。

1 栄養バランスの基本を学ぶ
主食、主菜、副菜を意識する:ごはんやパンなどの炭水化物、肉や魚、大豆製品などのたんぱく質、野菜を組み合わせた食事を提供し、バランスのとれた食生活を促します。

少量ずつさまざまな食材を体験:一度に多くの種類を出すのではなく、少しずついろいろな味や食材に慣れさせます。

2 食べる楽しさを体験する
手づかみ食べやスプーンの使用:自分で食べる体験を通じて、食べることの楽しさや達成感を学びます。

五感を使う食育:食材の色や形、匂い、触感を楽しみながら、食事をより身近に感じられるように工夫します。

3 規則正しい食習慣の形成
食事のリズムをつける:一日3回の食事と2回のおやつ(間食)の時間を規則的に設定し、生活リズムを整えます。

椅子に座る習慣:食事中は安全な椅子に座らせ、食事の時間に集中できる環境を作ります。

4 食べ物への興味を育む
食材に触れる機会を作る:野菜や果物を触らせたり、見せたりして、食べ物への興味を育てます。

親の食べる姿を見せる:家族が一緒に楽しく食べる姿を見せることで、自然と食への関心が高まります。

5 食事のマナーを教える
「いただきます」「ごちそうさま」の習慣化:食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちを育てます。

食事中のルール:立ち歩きや遊び食べを防ぐため、食事は椅子に座って食べることを教えます。

6 食事を通じた自己肯定感の育成
褒めて自信をつける:上手に食べられたときや新しい食材を食べられたときは、笑顔や言葉でしっかり褒めます。

子どものペースを尊重:食べ終わるまで待ち、無理に急かさないことが大切です。

7 食材や調理法に配慮した内容
柔らかく、小さく:1歳児はまだ歯が生えそろっていないため、食材は柔らかくし、のどに詰まらない大きさにします。
薄味で素材の味を生かす:塩分や糖分を控え、食材そのものの味を楽しめるよう調理します。

8 好き嫌いを減らすための工夫
何度も繰り返し挑戦:一度嫌がった食材でも、時間をおいて何度も試してみます。

見た目を楽しく:色とりどりの食材や形を工夫し、興味を引くような盛り付けを心がけます。

9 食事を通じた親子のコミュニケーション
会話を楽しむ:「これ何かな?」などの声かけで、子どもが食材や食事に興味を持つよう促します。

安心感を与える:子どもの食事を見守り、「大丈夫だよ」と声をかけながら安心できる雰囲気を作ります。

10 食べ残しや偏食への対応
無理に食べさせない:1歳児は体調や気分で食べる量が変わります。残しても無理強いはせず、次の食事で調整します。

少量提供からスタート:初めての食材や苦手な食材は少量から始め、少しずつ慣れさせます。

1歳児の食育では、食べることを楽しむ気持ちを育てながら、食事の基本的なルールや習慣を少しずつ身につけさせることが大切です。

子どもの成長に合わせた食事内容と親の温かいサポートで、健やかな食生活の基盤を築いていきましょう。

1歳児 食育 遊び

1歳児は五感を使って学ぶ時期です。

食育を遊びの中に取り入れることで、食べ物に興味を持たせ、食べることへの楽しさを育むことができます。

遊びながら学ぶことで自然と食材に触れる機会が増え、食事がより楽しいものになります。

以下では、1歳児が楽しめる食育と遊びを結びつけた具体的なアイデアを紹介します。

1 食材に触れる遊び
野菜や果物を触ってみる
実際に食材を触らせて、形や質感、匂いを感じさせます。触れた食材をそのまま調理することで、食卓に親しみを持たせることができます。

例:トマトやきゅうりを握らせたり、キャベツの葉をちぎらせる。
食材の名前あてゲーム
子どもの目の前にいくつかの食材を並べ、「これは何かな?」と名前を当てさせる遊び。繰り返すことで食材への興味が深まります。

2 色や形を楽しむ遊び
カラフルな食材で色探し
野菜や果物を使って、「赤いものを探してみよう」と色遊びをすることで、自然と食材に親しみを持てます。

例:赤いトマト、黄色のバナナ、緑のピーマンなど。
おにぎりや野菜スタンプ
ごはんを丸めて小さなおにぎりを作り、楽しみながら食べる練習をします。また、切った野菜(オクラ、れんこんなど)をスタンプにして紙に模様をつける遊びもおすすめです。

3 お手伝い感覚の遊び
お皿やカップを並べる
子どもサイズの安全な食器を使い、テーブルの上に並べるお手伝いをさせます。自分の食事準備に関わることで興味を引き出します。

ちぎる・混ぜる体験
柔らかいレタスやパンを手でちぎらせたり、ボウルの中で簡単な材料を混ぜる遊び感覚の調理体験を取り入れます。

4 音や匂いを楽しむ遊び
野菜や果物で音遊び
食材を軽く叩いたり、切る音を聞かせたりして、音から楽しむ食育を行います。

例:きゅうりを軽く叩いて「ポクポク」という音を聞かせる。
匂いクイズ
レモンやミントなど香りの強い食材を嗅がせ、「何の匂いかな?」と問いかける遊びをします。

5 ごっこ遊び
おままごとで食材に親しむ
子ども用のおままごとセットで、野菜や果物を使った料理ごっこを楽しみます。実際の食材に触れながら行うことで、リアルな感覚が育ちます。

例:小さく切った果物を使って、「ジュース屋さんごっこ」をする。

6 絵本や歌を活用した遊び
食べ物の絵本の読み聞かせ
食材や料理をテーマにした絵本を読み聞かせることで、食べ物に対する興味を育てます。

例:「おべんとうバス」「やさいさん」などの絵本。
食べ物をテーマにした歌やリズム遊び
食材の名前が出てくる歌や手遊びで、リズムに乗って楽しく学びます。

例:「やさいのうた」や「おにぎりころりん」。

7 親子で楽しむ食育イベント
家庭での収穫体験
プランターでミニトマトやいちごを育て、収穫する体験を通じて食材がどのように育つか学ばせます。

親子で料理ごっこ
簡単に手伝える工程を任せることで、食べ物に対する興味と達成感を味わわせます。

例:パンケーキのトッピング、ヨーグルトに果物を混ぜる。

1歳児にとって食育は、遊びを通じて食材や食べることに興味を持たせるのがポイントです。

楽しい体験の中で、自然と食べることの大切さを学べるように工夫しましょう。

遊びながら食育を進めることで、親子の絆も深まります。

1歳児 食育 野菜

1歳児の食育と野菜の取り入れ方

1歳児にとって、野菜は栄養価が高く、成長に欠かせない重要な食材です。

しかし、野菜特有の苦味や食感を嫌がることも多い時期です。

そのため、食育を通して楽しく野菜に親しみながら、少しずつ慣れさせていく工夫が必要です。

以下では、1歳児が野菜を好きになるための食育アイデアと注意点を紹介します。

1 野菜を食べる意欲を育てる方法

① 野菜に触れる機会を増やす
触ってみる
子どもに野菜を手渡して、実際に触る体験をさせます。野菜の形や色、感触を楽しむことで親近感がわきます。

例:ブロッコリーのふさふさ、きゅうりのつるつる感を触らせる。
家庭菜園や収穫体験
プランターや家庭菜園で簡単に育つ野菜(ミニトマト、ラディッシュなど)を一緒に育て、収穫する楽しさを体験させます。

② 野菜を楽しく紹介する
絵本や歌で興味を引く
野菜がテーマの絵本や歌を活用して、野菜に興味を持たせます。

例:絵本「やさいさん」「くだもの」や「やさいのうた」など。
野菜スタンプ遊び
切った野菜(オクラ、れんこん)を使い、スタンプ遊びを通して野菜に触れる機会を作ります。

③ 好きな形や彩りで興味を引く
カラフルな盛り付け
人参、かぼちゃ、ピーマンなど、色鮮やかな野菜を取り入れると見た目が楽しくなります。
形を工夫する
野菜を星型やハート型に切ることで、子どもが興味を持ちやすくなります。

2 野菜を食べやすくする調理法

① 食べやすい形状や食感にする
柔らかく煮る・蒸す
野菜を柔らかく煮たり蒸したりして、噛みやすい食感にします。

例:じゃがいもやにんじんはスープや煮物に。
すりつぶす・刻む
野菜をすりつぶしたり細かく刻んで、食べやすくする。ハンバーグやオムレツの具材として混ぜ込むのも効果的です。

② 他の食材と組み合わせる
野菜スープやシチュー
野菜の甘みを引き出すスープやシチューで、野菜の味を覚えさせます。

例:かぼちゃのポタージュ、人参とトマトのスープ。
野菜のおやつ
かぼちゃやさつまいもを使った蒸しパンやスイートポテトなど、おやつ感覚で野菜を取り入れます。

3 野菜嫌いへの対応策

① 無理強いをしない
1歳児は成長や気分で食べムラが出る時期です。無理に食べさせようとすると、野菜が「嫌なもの」になってしまうため、楽しい雰囲気で提供しましょう。

② 少量ずつ試す
初めての野菜は少量からスタートし、子どものペースに合わせて慣れさせます。

③ 調理法を変えてみる
苦手な野菜も、煮る、焼く、すりつぶすなど調理法を変えると食べやすくなることがあります。

4 親子で野菜を楽しむ食育遊び

① 野菜ごっこ遊び
野菜を題材にしたおままごとで、楽しく野菜に親しむ。
例:野菜を切るおもちゃで「料理屋さんごっこ」。

② 野菜でアート
野菜の切り口を使ったスタンプ遊びや、プレートにカラフルに盛り付けて顔や動物の形を作る遊びを楽しむ。

③ 調理のお手伝い
柔らかい葉野菜をちぎるなど、子どもが安全にできる簡単な調理を体験させる。

5 野菜を取り入れたおすすめメニュー

① 野菜たっぷりスープ
人参、かぼちゃ、ブロッコリーなどを柔らかく煮込んだスープで、栄養と美味しさを同時に提供します。

② 野菜入りパンケーキ
すりおろしたほうれん草やかぼちゃを生地に混ぜ込んだパンケーキは、手づかみ食べにも最適です。

③ 野菜スティック
柔らかく蒸した野菜をスティック状にして、手づかみ食べさせます。
例:蒸し人参やアスパラガス。

1歳児の野菜の食育は、「食べる」だけでなく、「触る」「見る」「遊ぶ」など五感を使って楽しく学べる工夫がポイントです。

無理せず、子どものペースに合わせて野菜を身近に感じさせることが、好き嫌いを減らす近道となります。

親子で楽しみながら野菜を取り入れ、健やかな食習慣を育てていきましょう。

1歳児 食育 月案の例

1歳児クラスの月案における食育のねらいや活動は、子どもの発達段階に応じた内容を盛り込むことが大切です。

食事や食材に親しむ経験を通じて、食べる意欲や楽しさを育てることを目的とします。

以下に、月案の例を挙げます。

【食育のねらい】
食べることへの興味を育てる。
手づかみやスプーンを使った食事を楽しみ、食べる意欲を促す。
食材に触れる体験を通じて、五感を育む。
食事中の姿勢や食べるマナーを少しずつ身につける。

【ねらい別の月案例】
① 食材に興味を持つ
ねらい:野菜や果物に親しみを持つ。

活動例:
野菜や果物の絵本を読み、食材の名前や色を覚える。
給食やおやつで使う食材を見せて、「何かな?」と問いかける。
オクラやれんこんを使ったスタンプ遊びをする。

② 食事の基本を身につける
ねらい:楽しい雰囲気の中で食事を楽しむ。

活動例:
手づかみやスプーンを使った食事を促す。
食べやすい形や柔らかさに調理し、自分で食べる意欲を引き出す。
「おいしいね」「ありがとう」などの声掛けをし、食事が楽しい時間であることを伝える。

③ 五感を使って食材を楽しむ

ねらい:食材の触感や匂いを感じる体験をする。

活動例:
野菜や果物を触らせて、感触や匂いを感じる遊びをする。
柔らかく蒸した野菜を手づかみ食べさせる。
かぼちゃやさつまいもを使った簡単なおやつ作りに参加する。

④ 季節感を感じる

ねらい:季節の食材に親しむ。

活動例:
秋にはさつまいもや柿、春にはいちごや新じゃがを使ったメニューを取り入れる。
季節の食材を見せながら、「これがさつまいもだよ」と言葉で伝える。
給食で季節のメニューを出し、話題にする。

【配慮事項】
食材アレルギーの確認を徹底し、使用する際は家庭と連携を取る。

子どもの食べムラや嫌いな食材に対して無理強いをせず、楽しく体験できるようにする。

食事中の姿勢や持ち方は個人差があるため、それぞれの発達段階に応じて支援する。

調理時や活動中の衛生管理を徹底する。

【1ヶ月の具体的な計画例】
4月(春)
ねらい:新しい環境で楽しく食事をする。

活動例:
新しい給食やおやつに触れ、「一緒に食べる楽しさ」を伝える。
春野菜(アスパラガス、スナップエンドウ)を使った料理を出す。

10月(秋)
ねらい:秋の味覚に親しむ。
活動例:
さつまいもやかぼちゃの甘みを感じられる料理を提供する。
紅葉にちなんだ色鮮やかな盛り付けで興味を引く。

12月(冬)
ねらい:温かい食事で体を元気にする。
活動例:
白菜や大根を使ったスープを楽しむ。
手づかみで食べやすい温野菜を取り入れる。

1歳児の食育は、食材に親しむ体験を通じて「食べる楽しさ」を育むことが大切です。

月案では子どもの発達や興味に合わせた活動を取り入れ、食事が楽しい時間になるよう工夫しましょう。

1歳児 食育 クッキング

1歳児にクッキング活動を取り入れることで、食材に触れる体験を増やし、食べることへの興味や楽しさを育てることができます。

この年齢では、手先の器用さや集中力がまだ発達途上のため、簡単で安全な作業を取り入れることがポイントです。

以下に、1歳児向けのクッキング活動例と進め方の工夫を紹介します。

1 1歳児にクッキングを取り入れるねらい

食材に触れて、五感を使いながら食べ物への興味を育てる。
自分で作る体験を通して、食べる意欲を高める。
親子や保育者とのふれあいを通じて、食事の楽しさを共有する。

2 1歳児に適したクッキング活動の特徴

簡単で安全な作業:包丁や火を使わず、手でできる作業を中心にする。

短時間でできる:集中力が長く続かないため、5~10分程度で完了する活動が望ましい。

手づかみしやすいもの:完成したものを手づかみで食べられるよう工夫する。

3 具体的なクッキング活動例

① フルーツサンド作り
材料:食パン、ヨーグルトやクリームチーズ、カットしたバナナやいちご
作業内容:
子どもに柔らかい食パンを渡し、ヨーグルトをスプーンで塗らせる。
カットされた果物を好きな場所に並べてもらう。
大人が食パンを半分に折るか切り分けて完成。
ポイント:手で食べられるので、達成感を味わいやすい。

② 野菜スタンプ遊びと簡単おやつ作り
材料:オクラ、れんこん、さつまいも(蒸したもの)、ホットケーキミックス
作業内容:
野菜スタンプ遊びで野菜に親しむ。
蒸したさつまいもを潰して、ホットケーキミックスの生地に混ぜ込む。
大人が焼いたパンケーキに、野菜スタンプの話題をしながら一緒に食べる。
ポイント:遊びと食事を一体化させることで興味を引く。

③ 手づかみ野菜ボール作り
材料:じゃがいも、にんじん、ブロッコリー、チーズ
作業内容:
蒸して柔らかくした野菜を子どもと一緒に潰す。
チーズを混ぜて、小さなボール状に丸める。
大人がオーブンやフライパンで軽く焼く。
ポイント:手づかみで食べられるサイズ感が1歳児に最適。

④ フルーツヨーグルトパフェ作り
材料:プレーンヨーグルト、カットフルーツ(バナナ、キウイ、みかんなど)、シリアルやクラッカー
作業内容:
小さなカップやボウルにヨーグルトを入れる。
子どもにフルーツやシリアルをトッピングしてもらう。
ポイント:食材を乗せるだけの簡単な作業で、達成感を感じられる。

⑤ おにぎり作り
材料:ごはん、のり、小さく刻んだ具材(ツナ、野菜など)
作業内容:
子どもにラップの上にごはんを置いてもらう。
大人が少量の具材をのせ、子どもと一緒にラップを握る。
のりを貼り付けて完成。
ポイント:ラップを使えば手が汚れにくく、安心して取り組める。

4 クッキング活動を行う際の配慮
衛生面の配慮

活動前に必ず手洗いを徹底する。
食材や調理器具は事前に安全確認を行う。
子どもの発達段階に合わせる

食材は柔らかく、喉に詰まりにくいものを選ぶ。
1歳児でも無理なくできる簡単な工程に限定する。
アレルギー対応

子ども一人ひとりのアレルギーや家庭での食習慣を確認する。
失敗を許容する

うまくできなくても、「すごいね!」「楽しいね!」と声をかけ、達成感を感じさせる。

5 クッキング活動の効果

食材への興味が深まる:自分で触ったり作ったりすることで、嫌いだった食材も少しずつ食べられるようになることがある。

自己肯定感が育つ:作ったものを食べる体験を通して、「自分にもできた!」という自信が生まれる。

親子や保育者との絆が深まる:一緒に活動することで、コミュニケーションや愛着形成に役立つ。

1歳児向けのクッキングは、「簡単」「安全」「楽しい」を重視して行うことが大切です。

活動を通じて食材に親しみながら、食べることへの意欲を育てるとともに、親子や保育者との楽しい時間を共有できる良い機会となります。

1歳児食育計画

1歳児 食育計画の例
1歳児の食育計画では、子どもの発達段階や興味関心に応じた活動を通じて、食事への興味を育てることを目的とします。

以下に、年間を通じたねらいと月ごとの具体例を挙げます。

【年間のねらい】
食材に触れる体験を通じて、食事への興味を深める。
食べ物の味や匂い、色や形を五感で楽しむ。
食事の場が楽しい時間であることを感じる。
手づかみやスプーンを使うなど、自分で食べる意欲を育てる。
季節の食材や行事食に触れ、季節感を感じる。

【月ごとの計画例】
4月(春の食材と新生活への慣れ)
ねらい:食事の場に慣れ、楽しく食べる習慣を作る。
活動例:
春の食材(いちごや新じゃが)を見せて、色や形を一緒に観察する。
手づかみ食べができる柔らかい蒸し野菜(ブロッコリーやにんじん)を提供する。
新しい環境で安心して食べられるよう、保育者が笑顔で声掛けする。

5月(野菜や果物に触れる体験)
ねらい:食材に触れることで、食への興味を育てる。
活動例:
オクラやアスパラガスなど、春野菜を触ったり匂いを嗅いだりする体験をする。
野菜スタンプで遊び、食材の断面に興味を持つ。
カットした果物(バナナやみかん)を見せ、「どんな匂い?」と問いかける。

6月(梅雨の季節と水分補給)
ねらい:水分補給や冷たい食材への関心を育てる。
活動例:
きゅうりやトマトなど水分を多く含む食材を使った簡単なサラダを観察。
小さなカップに入れたゼリーやヨーグルトをスプーンで掬う練習をする。
雨の日に絵本を使って、食事の時間が楽しいものと伝える。

7月(夏の野菜や涼を感じる食材)
ねらい:夏の野菜や果物に触れて、季節感を楽しむ。
活動例:
スイカやとうもろこしを観察し、断面や色に触れる。
とうもろこしを手で掴んで食べる経験をする。
スイカジュースを作り、冷たい飲み物を一緒に楽しむ。

10月(秋の収穫と行事)
ねらい:秋の味覚を楽しむ。
活動例:
さつまいもやかぼちゃを触らせて、柔らかさや匂いを感じる。
簡単なお芋スティックを作り、手づかみで食べる。
ハロウィンの行事食を取り入れたおやつ(かぼちゃマフィンなど)を一緒に作る。

12月(冬の温かい食材)
ねらい:冬の食材を使った温かい料理を楽しむ。
活動例:
白菜や大根を使ったスープを提供し、冬の食材を感じる。
鍋や煮物を観察して、食材が煮込まれて柔らかくなる様子を楽しむ。
クリスマスにちなんだ食事を通じて、行事の楽しさを共有する。

【食育活動の注意点】
安全第一

食材は、窒息やアレルギーのリスクがないように工夫する。
食材を柔らかく切る、蒸すなどの調理方法を徹底する。
子ども一人ひとりに合わせる

発達段階や食べるペースに配慮し、無理のない活動を心がける。
食べムラがあっても焦らず、楽しさを優先する。
衛生面の徹底

活動前後の手洗いや、調理器具の消毒をしっかり行う。
生野菜や果物はよく洗い、適切な調理をする。

1歳児の食育計画では、子どもの発達段階や興味を尊重しつつ、「楽しく」「安全に」食事や食材に触れる経験を重ねていくことが大切です。

月ごとの計画を立てることで、季節の食材や行事を活かした活動を取り入れることができ、子どもたちに食べる楽しさや喜びを伝える良い機会となります。

1歳児の食事で大切なこと

1歳児の食事では、体の成長や健康だけでなく、食事を通じた楽しさや食習慣の基礎を育むことが大切です。以下のポイントを意識することで、安心して楽しい食事の時間を作れます。

1 栄養バランスを考える
1歳児は離乳食から幼児食に移行する時期であり、3回の食事と1~2回の補食(おやつ)が基本となります。

主食(ごはん、パンなど)、主菜(肉、魚、大豆製品など)、副菜(野菜、果物など)をバランスよく取り入れることが重要です。

2 自分で食べる意欲を尊重する
手づかみやスプーンの使用など、自分で食べる経験を大切にしましょう。

食事の時間に集中できる環境を整え、無理に食べさせず、食事を楽しい時間にすることが重要です。

3 噛む力を育てる
歯が生え始める時期でもあるため、柔らかすぎず、適度な硬さの食材を取り入れて咀嚼(そしゃく)の発達を促します。

蒸した野菜や果物、小さな一口サイズのパンやおにぎりなどが適しています。

4 食べムラに寛容になる
1歳児は食欲にムラが出やすい時期です。嫌いな食材があっても焦らず、他の食事で補ったり、調理法を工夫して少しずつ慣れさせましょう。

5 水分補給を忘れずに
食事中や食事後には、適切な量の水やお茶を与えることで、十分な水分補給を心がけます。

1歳児の食事の発達にはどんな特徴があるのか

1歳児の食事の発達には、以下のような特徴があります

1 離乳完了期から幼児食への移行
離乳食の段階を終え、大人と同じような食事に移行する時期です。

ただし、味付けは薄味で、塩分や糖分を控えることが大切です。

2 自分で食べたいという意欲が強まる
自己主張が芽生える時期で、「自分で食べたい」という意欲が見られるようになります。

手づかみ食べやスプーンを使った食事を楽しむようになります。

3 噛む力と飲み込む力の発達
奥歯が生え始め、噛む力が発達しますが、まだ飲み込む力が未熟です。食材は小さく切る、柔らかく
調理するなどの工夫が必要です。

4 食材の好みがはっきりしてくる
味や食感に敏感になり、特定の食材を嫌がることが増えます。

嫌いなものは一旦無理をせず、少しずつ慣れさせましょう。

5 集中力が続かない
食事中に遊び始めたり、椅子から立ち上がるなど、集中力が途切れやすい時期です。

食事の時間は短めに設定し、興味が持続するように声かけをするのも効果的です。

食育はいつから始めればよいですか?

食育は、離乳食の開始(生後5~6か月頃)からスタートしていると考えられます。

離乳食を通じて、食べ物の色や匂い、味、食感に触れる体験が、食育の第一歩となります。

1歳児の食育におけるポイント

1歳児は、食材や食事に対して興味が深まる時期です。

以下のような取り組みが食育につながります

五感で食べ物を感じる:手づかみ食べや、食材の匂いや形を観察する時間を作る。

食べることを楽しいと感じる:保護者や保育者と一緒に食べる時間を楽しむ。

食材の名前を教える:野菜や果物を見せながら、「これはトマトだね」と名前を伝えることで、食への興味を育てる。

食材に触れる体験:蒸した野菜や果物を触らせたり、簡単なクッキング活動(パンをちぎる、果物を並べるなど)を取り入れる。

1歳児の食事では、栄養バランスだけでなく、食事の楽しさや自分で食べる意欲を育むことが大切です。

食育は離乳食の頃から始まっており、1歳児の発達に合わせて食材に触れる体験やクッキング活動などを取り入れることで、食べることへの興味を引き出すことができます。

焦らず、楽しい食事の時間を心がけましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次